TP-Link Archer GE230 レビュー|Wi-Fi 7×安定Ping。1万円台で買える高性能ゲーミングルーター

TP-Linkの最新Wi-Fi 7ゲーミングルーター「Archer GE230」を使ってみたのでレビューします。

“通常用途でもゲーム用途でも、安定した通信を維持できる、非常に優秀なWi-Fi 7ルーター”
こんな印象でした。

私はもともとWi-Fi6Eのゲーミングルーターを使っていて、正直大きな不満は無い状態でした。
(それ以前の通常のルーターではpingのブレが少し気になることがありましたが…)

そんな中での乗り換え検証ですが、
Wi-Fi7という最新規格はどこまで安定しているのか検証してみます。

TP-Link Archer GE230
総合評価
( 4 )
メリット
  • Wi-Fi 7の高速通信が活かせる
  • Pingが安定しやすかった
  • サイズが比較的コンパクトなのに、電波の飛びが強い
  • 2.5Gbpsポートを2つ搭載
  • USB3.0ポート搭載で簡易NASが利用可能
  • ゲーム専用機能(Game Boost / ゲーミングLAN)が搭載
  • デザインがかっこよく、所有満足度が高い
デメリット
  • 遠距離(壁4枚)はさすがに速度が落ちる(ただし許容範囲)
  • Game Boost(QoS)は環境によって体感差が出にくい
目次

Archer GE230 の主な特徴

最初にポイントをまとめると、このモデルは以下が強みです。

Archer GE230 の特徴

・Wi-Fi 7対応(BE3600)
・2.5Gbpsポート×2(WAN+LAN)
・ゲーミングLAN / Game Boost 搭載
・MLO対応(マルチリンク)
・TP-LinkのゲームUI「ゲームセンター」搭載
・省スペースな筐体なのに強電波&安定Ping

ゲーミングルーターはサイズも大きい印象でしたが、当機種はかなり省スペースで置けてしまうのも利点。

更に Wi-Fi 7のMLO(Multi-Link Operation) による安定性が魅力で、
「Pingの安定性」「距離による速度低下の少なさ」が実測でもしっかり確認できました。

外観チェック|ゲーミングらしいデザイン×省スペース

製品梱包内容は以下の通り。

Archer GE230 製品梱包内容

・Archer GE230 本体
・ACアダプタ
・LANケーブル
・かんたん設定ガイド
・Wi-Fi情報ガイド
・他書類

本体外観

Archer GE230は、ゲーミングらしさは強すぎず、ブラック×エッジの効いたデザイン。
今の時代にあったゲーミングデザインという印象で、

そして特徴的なポイントは「想像より小さい」 ということ。


ゲーミングルーターは大型化しがちですが、GE230は置き場所の自由度が高く、
サイズに対して電波の強さ・安定性が非常に優秀です。

もちろんアンテナ4本は奥に倒したり、横に曲げたり。
各方向に調整可能です。

前面はLEDバーになっていて、ここがゲーミングルーター感を醸し出してくれます!

光り方のエフェクト、明るさもアプリで調整可能でした。

本体の横にはUSB3.0のAポートが搭載されています。
ここに外付けのHDDなどを接続することで、簡易的なNASとして利用が可能なものです。

裏側は各ボタンやLANポートが多数。
左から以下の並びです。
・LEDオンオフボタン
・WPS/Wi-Fiのオンオフボタン
・リセットボタン(下部の穴)
・WANポート×1(2.5Gbps)
・LANポート×4(2.5Gbpsゲーミングポート×1/1Gbpsポート×3)
・ACアダプタ挿し口
・電源ボタン

ゲームをするPCやPS5などは有線派もいるでしょう。
そんな方は2.5Gbpsのゲーミングルーターを活用できるので良いポイントですね!

ゲーム機やPCに限らず、
NASなどを2.5Gbpsポートに接続するのもオススメです!

背面は穴が多く開いており排熱の点で安心できそうです。
※Wi-Fi情報の記載や接続QRコードが存在していますが、加工して見えないようにしております

平置きだけでなく、穴を活用して壁掛けも可能です。

本体サイズはコンパクト。
25.5cm×14.5cm×5cm

ゲーミングルーターではない通常のTP-Linkと大きな差が無いサイズ感です。

素人採寸となりますので誤差はお許しください。

重量は579gでした。

ACアダプタ

こちらも大型のゲーミングルーターのACアダプタと比較するとコンパクトなサイズ感。
ケーブルの長さは約1.5mで通常利用には困らない範囲だと思います。

LANケーブル

カテゴリーは6A
長さは約1.5m
このスペックであればルーターの最大能力を発揮しつつ、モデムなどと接続するには十分な長さと思えます。

セットアップ:アプリで直感的、5分で完了

TP-Link Tetherアプリを使えば、接続〜設定まですべて直感的に完了します。
同メーカーの他ルーターにも言えますが、初期設定において初心者でも迷うポイントはありません

IPv6(IPoE)にも対応

v6プラスを始め、日本で普及しているIPv6(IPoE)の接続タイプはほぼ網羅できているのではないでしょうか。

自動検出機能がありますが、筆者環境の場合は誤ったものが選択されました。
その場合もプロバイダに合わせたものを選択しなおせば問題なし。

回線との相性などもあると思うので、あくまでも補助機能の認識でいましょう。

MLOネットワークは手動でオンに

Wi-FI7の醍醐味機能であるMLOネットワーク。

MLOとは?

・2.4GHz / 5GHz など複数バンドを“同時に利用”
・1本の高速で安定した通信路として利用できる技術

メリット:
・混雑時の速度低下に強い
・遅延が減りやすい
・動画視聴・オンラインゲームが安定

こちらは初期設定完了後に手動でオンにする必要がありました。
別途SSIDを作成する形になります。

Screenshot

TP-Linkのルーターには2.4Ghzと5GhzのSSIDをひとまとめにする「スマートコネクト機能」がありますが、
それとは少し違いこんなイメージでしょうか。
スマートコネクト → どの帯域(2.4/5GHz)に接続するかを“自動で選ぶ機能”
MLO → 複数の帯域“を同時に使って”速度・安定性を底上げする新技術

Wi-Fi 7の実力は?距離別の速度をWi-Fi7対応機器で計測

速度の実力はどうなの?という疑問に応えるべく、3箇所で実測しました。

利用機器:iPhone17(Wi-Fi7対応)
利用回線:おてがる光(v6プラス)
ルーター接続台数:IoT機器含め約30台

測定場所

  • 近距離:5m
  • 中距離:15m
  • 遠距離:壁4枚 &約20m

各距離で3回計測した平均値を出します!

一般的なpingの目安

・ZoomなどのWEB会議:30ms以下で快適
・FPSや格闘のオンラインゲーム:15ms以下が理想
その他のオンラインゲーム:50ms以下

近距離(5m):Wi-Fi 7の爆速ゾーン

・下り:809.5Mbps
・上り:351Mbps
・Ping:7ms

速度もPingも問題なしでさすが最新規格。
FPSのゲームでも快適なpingの数値と言えるでしょう。

中距離(15m):壁があっても速度維持が強い

・下り:764Mbps
・上り:341.2Mbps
・Ping:13ms

壁を挟んでも速度がほぼ落ちず、Pingも安定。

Wi-Fi 7のMLOの強さが出ていると感じます。

遠距離(20m・壁4枚):かなり厳しい条件でも優秀

下り:219.7Mbps
・上り:82.5Mbps
・Ping:18ms

この距離と壁の枚数で200Mbps超えは、かなり優秀。
Pingのブレも少なく、動画視聴やゲーム、仕事用途も普通にこなせるレベル。

ゲーム用途での体感レビュー

筆者はFPSなどをプレイする機会がありませんので、以下を実際にプレイ
・モンスターハンターワイルズ(PC)

元々利用していたWi-Fi 6Eゲーミングルーターでも不満はありませんでしたが、
GE230では次のポイントがより優秀でした。

・ラグ:なし
・マルチプレイ:安定
・読み込み:特に変化なし(元々十分なスピードだったため)

“不満なしの環境がそのまま強化された” 印象です。
Pingが安定するので、どの場面でも違和感なし。

Game Boost(ゲーミングQoS)

正直、私の使った環境では利用の有無で体感差はありませんでした。
というのも、通常利用で安定動作しているかつ、FPSのようなシビアなゲームでなかったこともありますね。

FPS・格ゲー中心の人なら確実に恩恵ありではないでしょうか。

ルーターを買い替える価値は?

既にWi-Fi6Eなどの新しめのルーターを利用していて、
特に気になる部分がなければ劇的な変化は起こらないかもしれません。

しかし、
・最新の通信規格が使える
・距離ごとの速度が落ちにくい
・ゲーム用途での安定性が高そう
・Pingも安定

など、土台強化という意味で買い換える価値はあると思っています。

筆者の回線環境で感じた所感です。

ゲーミングルーターという位置づけではありますが、ゲームをしない人にもおすすめできます。

Archer GE230はどんな人におすすめ?

■ゲームをする人
・オンラインゲームに力を入れたい
・ゲーミング専用のルーター機能が欲しい
・有線でゲーム用PCとルーターを接続したい

■ゲームをしない人
・とにかくWi-Fiが速くて安定しているものがいい
・3LDKくらいの端から端まで途切れにくいものがいい
・Wi-Fi7対応のPCやスマホを活かしたい
・リモートワークで通信品質を重視したい

総じて、コスパで選びたい人におすすめできます。
1万円台で最新のWI-FI7と2.5GbpsのLANポートを搭載しているのは、他にないのではないでしょうか。

総評:Wi-Fi 7時代の“失敗しないゲーミングルーター”

TP-Link Archer GE230
総合評価
( 4 )
メリット
  • Wi-Fi 7の高速通信が活かせる
  • Pingが安定しやすかった
  • サイズが比較的コンパクトなのに、電波の飛びが強い
  • 2.5Gbpsポートを2つ搭載
  • USB3.0ポート搭載で簡易NASが利用可能
  • ゲーム専用機能(Game Boost / ゲーミングLAN)が搭載
  • ゲーミングデザインがかっこよく、所有満足度が高い
デメリット
  • 遠距離(壁4枚)はさすがに速度が落ちる(ただし許容範囲)
  • Game Boost(QoS)は環境によって体感差が出にくい

TP-Link Archer GE230は、
高速
低遅延
安定性が高い
省スペース
ゲームに強い機能多数
価格が安い(1万円台)

という、バランスの良さが抜群のWi-Fi 7ルーターでした。

Wi-Fi7非対応のスマホやPCでももちろん接続可能なので、将来を見据えて買うのもおすすめ。

ゲームをしない人にも普通におすすめできる、
“扱いやすい高性能ルーター” だと感じました。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Loop Base|ガジェット&ライフハックブログの筆者。
「暮らしをちょっと豊かにする」ためのモノ・アイデア・テクニックを発信。
シンプルで気分の上がる暮らしを目指しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次